鑑賞:[探偵はBARにいる]
「 探偵はBARにいる 」を観てきました。普段はハリウッド大作的なSFやアクションばかりしか観ないんだけど、 ユナイテッド・シネマ のクラブスパイス会員のポイントが溜まっていて無料で鑑賞できたのと、やっぱり大泉洋主演ということで。 宣伝を見たときから面白そうだと思っていたのですが、実際すっげぇ面白かったです。以下、この作品が面白かったポイントを幾つか。ネタバレはありません。 (1)きちんとハードボイルドなストーリー 原作となった物も含め、東直己の「ススキノ探偵シリーズ」は一冊も読んだことがないのですが、探偵ものとしては非常に正統派ハードボイルドものでした。小道具としての酒や煙草、演出としての暴力描写だけじゃなくて、主人公のレザージャケットや、ダイヤルやプッシュボタンのクラシックな電話や、オンボロな車(光岡自動車のビュート)、ポン引きなどの繁華街の住人に慕われるキャラ設定など、つまり今となってはかび臭いと言えなくもない80年~90年のハードボイルド探偵らしさがあちこちに出てくるんですよね。僕にとっては非常にツボでしたし、この手の雰囲気が好きな人はニヤニヤできると思います。 (2)すすきのを中心とした北海道が舞台 舞台がすすきのなだけあって見覚えのある場所、知ってる場所がたくさん出てきます。ラーメン横丁とかもね。札幌に馴染みの深い人は、「あぁここってあの通りだな」「ここはあそこの店の前だな」と思い浮かぶシーンが多くて、それだけでもかなり楽しめます。 (3)主演である大泉洋が素晴らしい ひいき目が無いとは言いません。道民にとっての大泉洋はローカルヒーローみたいなもんで、どうしても「俺たちの大泉洋」みたいな気持ちがありますからね。隣に座ってたおばちゃんが大泉洋の演技にいちいち「うゎー」とか「ぎゃはは」とかリアクションしてて、ちょっとうるさいなと思ったけど、まぁ道民なら仕方がないなと許してしまったりします。 でもシリアスなシーンでは表情に哀愁を漂わせることもできるし、アクションシーンもこなせるし、感情的なシーンも引き込ませるし、もちろん笑いも取れるし、ホント、すごい俳優さんになったなーと思いますよ。この映画の方向性は大泉洋にあった部分が大きいと思うし、ススキノ探偵シリーズは今後大泉洋に定着して他の俳優さんでは観れなくなると思います。 (4)脇を固...