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改めてセルフマネジメントを考える

僕は自分が仕事をする上で常にセルフマネジメントを意識しているし、自部署のメンバーに対してもセルフマネジメントの重要性を伝えているけど、そのセルフマネジメントが何を指しているのかを明確に伝えてこなかったように思うので、改めて明文化してみた。
以下が僕の考えるセルフマネジメントだ。

  • 自身のキャリアやスキルについて自ら考え、計画し、行動する
  • 自分の精神的身体的健康について自己判断し、自分でケアする
  • 所属部署の目標から自身がやるべきアクションとターゲットを自ら考え、その達成のために行動する
  • 業務をプロアクティブに遂行し、完結する
  • 全ての課題を自分ごとと捉え、指示待ちにならず、他責にせず、ポジティブに向き合う
  • 保身やプライドによって自身の考えに固執することなく、他人の考えを尊重し、常に最適解を求める
  • 自身で解決出来ない課題に対し、適切なタイミングで適切な相手にサポートを求める
前提として、これは僕が他の人に対して期待していることではなく、僕がこう在りたいと考えているセルフマネジメントであり、他の人に押し付けるつもりはない。

何故こういった考え方をするようになったのか、と自己を振り返ってみると、僕自身が大きな裁量と権限を持って仕事をしたいからだと思う。はっきり言ってしまえば「俺に全部任せろ、結果は出すから」というのが僕のスタンスであり、仕事への向き合い方なのだ。なので細かい指示をされたり命令されたり、許可を求めながら仕事するのは、窮屈で嫌だ。もちろん結果が出せなきゃその責任は取るので、好きにやらせて欲しい、と思ってる。

特にキャリア、スキル、健康については絶対に自分でコントロールするべきだと考えている。どこまでもいっても人生は本人で、キャリアもスキルも健康も人生を大きく左右するものであり、他人に任せたとしても責任は自分で取るしか無いのだ。

なお、セルフマネジメントは、裁量と権限がセットで無いと成り立たない。裁量も権限も無い中で自己管理で仕事しろというのは放置と同義だ。前述の僕のスタンスと同じように「全部任せるから好きにやっていいよ、その代わり結果は出してね」の中で求められるのがセルフマネジメント力だと思う。

この中で重要なのが最後の「自身で解決出来ない課題に対し、適切なタイミングで適切な相手にサポートを求める」というもの。セルフマネジメントとは何でもかんでも自分でやり切らないといけないわけではなくて、自分が出来ないことはちゃんと出来ないと認識した上で助けを求めることも、セルフマネジメントの一環だと考えている。自身で抱え込んで結果を出せないことが一番ダメで、他人に頼ってでも結果を出すことが大事なのだ。

上段で、このセルフマネジメントの考え方を他の人に期待しているわけではないと書いたけど、もし組織の全員がこのセルフマネジメント力を持っていたとしたら、それはティール組織と呼んで良いのではないかと思う。僕が考える最高の組織は、全員がこのセルフマネジメント力を持っていて、一緒に大きな裁量と権限を持っていて、常に高い目標のために自己変化しながら進む組織だし、そうあって欲しいと願っている。反面、決められた範囲で指示された仕事をするのが好きな人や、大きな責任を持ちたくない人が一定数いることも理解しているので、完全なセルフマネジメント組織=ティール組織はほとんどの場合成り立たないと思う。数人から数十人規模の組織なら可能かもしれないけれど、組織が大きくなればなるほど難易度が高まる。

最後に、僕が大好きなTOKIOの宙船の歌詞を引用したい。
その船を漕いでゆけ
おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に
おまえのオールを任せるな

さすが中島みゆきさん、真理そのものです。


英治出版 (2018-01-23T00:00:00.000Z)
フレデリック・ラルー(著), 嘉村賢州(著), 鈴木立哉(翻訳)

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