北海道におけるIT勉強会の沈滞について考えてみる
IT勉強会がブームだと言われていたのが2008年〜2010年。勉強会がコミュニティとなり、立ち上がり、時には無くなりといった動乱の時期でした。とりあえず僕がパッと思いついた勉強会コミュニティの設立時期を見てみると...
- Ruby札幌 ... 2007年
- Sapporo.php(元LOCAL PHP部) ... 2008年
- 北海道情報セキュリティ勉強会 ... 2008年
- 札幌Javaコミュニティ ... 2009年
- Hokkaido.pm ... 2010年
- Sapporo.js ... 2011年
と、まぁ大体その頃ですね。
で、北海道IT勉強会カレンダーで、取れるだけのデータ(2011年以降)を取ってみて、北海道のIT勉強会の開催数を数えてみました、というのがこのグラフです。
2012年まではほぼ毎月10回以上のIT勉強会が開催されていたのですが、2013年以降すぱっと減っています。時々多い月がありますが、オープンソースカンファレンス in Hokkaidoの開催月だったり、ベンダイベントが重なったりしています。
さて、タイトルでは沈滞と書きましたがちょっと言い過ぎです。乱立していたものが淘汰され落ち着いたという見方も出来るかも知れません。しかし新しい技術的興味の入り口や 人との出会いの場が少なくなっていることが、若いITエンジニアの経験を削ぐことになっていないか?ということを不安に思っています。半年間東京に単身赴任してIT勉強会が活発に開催されていることを身近に経験し、北海道のIT勉強会はずいぶん落ち着いちゃったなぁと感じました。
もちろんこれはただのおっさんの懐古なのかも知れません。僕自身はIT勉強会やコミュニティで技術やコミュニケーションや人脈や、様々なものを学んだと思っていますが、今の若いITエンジニアには不要なのかも知れません。別にオフラインで出会わなくてもオンラインだけで充分スキルアップが出来ているのかも知れません。でももしそれを必要としているのであれば、それを与えることが出来ていない僕たちシニアなエンジニアには責任があるんじゃないだろうかと思います。
そろそろ真面目に、北海道の IT勉強会の行く末、北海道のITエンジニアの将来を、皆で考える時なのかも知れません。