ALSアイスバケツチャレンジをきっかけに、ALSについて知ってみよう
はじめに
ここ最近、話題と、そして批判の声が上がっているものに、ALSアイスバケツチャレンジがあります。話題になっているのは様々な著名人がバトンリレーのように(あるいは不幸の手紙のように)指名され実行しているからで、批判の声が上がっているのはただの話題集めのように見えるのと、その方法がチェーンメールのようであるからでは無いでしょうか。
僕のスタンスとしては、「それがALSの啓発と寄付に繋がっているなら、手段が何だって良いんじゃないか」です。所謂「やらない善よりやる偽善」ですね。
じゃ、折角弊社社長も指名されたことですし、ALSについて勉強してみよう!
ALSとは
LIVE TODAY FOR TOMMOROWを参考にさせて頂きました。ありがとうございます。
まず、僕たち人間が身体を動かすということは、
- 脳が身体を動かすように命令する。
- 命令が運動神経細胞(=運動ニューロン)にいく。
- 運動ニューロンが筋肉を動かす
- 身体が動く
という仕組みになっています。
この運動ニューロンという細胞が侵され、死滅したり、変異したりすることで、筋肉が動かしにくくなったり、やせ細ってしまったりします。これがALS(筋萎縮性側索硬化症)です。
筋肉が動かしにくくなるということは、手足だけで無く、舌や顎、喉なども同じです。このため喋りづらくなったり、物を咀嚼できなくなったり、という症状も発生します。
あくまで筋肉の病気なので、意識や五感が衰えたり、知性が劣化したりすることはありません。脳では無く身体の病気ってことですね。
そしてALSになる原因はまだはっきりしていません。大半の患者さんは非遺伝性だそうですが、少ない(全体の5-10%)ながらも遺伝性のALSもあるそうです。また根治に繋がる治療法もまだ見つかっていません。
発症年齢の多くは50代〜70代で、女性より男性のほうが発症例が多くあります。
ALSアイスバケツチャレンジとは
まず、氷水を被ることと、ALSの治療に、関係性はありません。
ALSのチャリティとしてアイスバケツチャレンジが使われたことについては、以下の記事が詳しいです。
ALSのチャリティとしてアイスバケツチャレンジが使われたことについては、以下の記事が詳しいです。
つまり
- 元々はチャリティとして、氷水を被るか、自分が選んだ寄付先に寄付するかを決める、というチャレンジだった。
- ゴルフプレイヤーのクリス・ケネディ氏が友人に指名され、ALS Associationを選択した。
- そこから様々に拡散した結果、元プロ野球選手でALSと診断されたピート・フレイツ氏に繋がり、爆発的に拡散した。
ということだそうです。
ALSアイスバケツチャレンジのルールは以下のとおり。
- バケツに入った氷水を被って、その動画をSNSにアップするか
- 100ドルをALS協会に寄付するか
- あるいはその両方を行う。
実際に日本でも相当数の寄付が集まっているそうで、一般社団法人日本ALS協会のWebサイトでは以下のようにコメントがでています。
これまでALSを知らなかった人達から協会へ問合せやご寄付のお申し出を頂いており、 心より感謝しております。頂いたご寄付は、ALS患者や家族の療養と治療研究のために、大切に使わせて頂きます。
さいごに
冒頭に書きましたが、こういったチェーンメール紛いでかつ話題集めのようなの手法に批判が出るのもわかります。僕も「みんながやってるから」みたいなの嫌いですしね。
でも、先述した日本ALS協会のコメントの通り、どのような手法だろうと、それがとにかく寄付やALSという病気の啓発に繋がっていて、ALSと診断された方々に少しでも役立ちのであれば、良いじゃないか、って思ってます。
願わくば、早く治療法が見つかりますように。
でも、先述した日本ALS協会のコメントの通り、どのような手法だろうと、それがとにかく寄付やALSという病気の啓発に繋がっていて、ALSと診断された方々に少しでも役立ちのであれば、良いじゃないか、って思ってます。
願わくば、早く治療法が見つかりますように。
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