スキップしてメイン コンテンツに移動

ぼくがかんがえたさいきょうのりーだー

僕は会社でマネージャーという役職にいて、複数のチームを統括する立場にいます。各チームにはそれぞれリーダーがいて、チームの状況はリーダーが取りまとめて僕に報告してくれて、僕がそこに判断を下したり助言したりする...んだけれども。

リーダーからの報告を聞いていて圧倒的に疲れるのが「あいつはダメだ」「こいつのココが良く無い」だけの報告。

もちろんリーダーという立場は非常に大変なもので、メンバーとよくコミュニケーションを取っていかないといけないし、業務上でもチームを引っ張っていかなくてはならない。ある程度の人数がいるとどうしても色んなタイプが入ってくるので、ダメな部分がある人もいるし、リーダーとソリの合わない人だっているだろう。愚痴言いたくなるのはわかる、愚痴くらいナンボでも聞きますよ。

でも「だからこうした」「だからこうしたい」の改善/改善案が無い報告を聞くためにリーダーやってもらってるわけじゃないんですよ。チーム=仲間なのにリーダーが率先して粗探しばかりしてどうするの。そこをフォローしてチーム全体を向上させて下さいよ。部下の悪いところしか報告できないってのは即ちリーダーが無能ってことですよ。

最低限、以下の4つをリーダーに求めたい。

(1)状況を把握する
各メンバーの状況を把握し、困ってることが無いか、仕事を持て余してないか、もしくは手が空いてないか、等を洗い出す。特に困ってる人は自分から言ってこないので、小まめに声掛けしてあげると良い。お母さんの気持ちで接してあげてほしい。

(2)割り振りを判断する
チームの中での仕事の割り振りをメンバーが相互に行うと、無理に頑張る人がいたり楽しようとする人がいたりして、必ず偏る。そして一度抱えた仕事は負荷が高くなっても外に出してこない。なのでリーダーが各メンバーの状況を把握したうえで、効率よく割り振ってあげると良い。適材適所なだけで無く、メンバーの経験値を高め次のステップになるためのチャレンジとしての割り振り方も必要。

(3)問題点を発見し、改善する
前述の通り、問題点を発見したら怒ったり上司に愚痴を言うだけじゃなくて、どうやって改善したらいいかを考えてほしい。「君のココがこうダメだと思うんだけど、どうやったら直ると思う?」と、改善方法を本人と一緒に考えても良い。考えても試してもうまくいかなかったら、それはアラートとして上司に伝える。
他人の悪口しか言わない人間は、相手を「自分も影で言われているんじゃないか」と疑心暗鬼にさせて、誰にも信用されませんよ。

(4)背中を見せる
リーダーはリードする人なので、管理することを求めてるわじゃない。自分の仕事っぷり、技術の高度っぷりをメンバーに見せて、メンバーの目標となって欲しい。それはリーダー自身にもメンバーにもモチベーションの原動力になる。

こんな風に言うと「リーダーなんて面倒くさいだけ」って思う人も多いと思います。その通りです。確かに面倒くさいです。でも自分自身の成長にも繋がるし、メンバーが成長すると嬉しいし、結構楽しいこともあるんですよ。万人向けでは無いのは確かですが、一度チャレンジしてみると結構面白いと思います。ダメなら辞めれば良いしね。

そんなわけで、みんな、楽しく仲良く仕事しようよ...という僕の愚痴でした。


新版 ハンディーカーネギー・ベスト(3冊セット): 「人を動かす」「道は開ける」「カーネギー名言集」新版 ハンディーカーネギー・ベスト(3冊セット): 「人を動かす」「道は開ける」「カーネギー名言集」
D・カーネギー,ドロシー・カーネギー,山口 博,香山 晶,神島 康

創元社
売り上げランキング : 2848

Amazonで詳しく見る by AZlink

このブログの人気の投稿

初めての給与交渉で意識するべき6つのポイント

本記事は、社会人となって1〜3年目くらいの方が、給与アップのためにどのように考え、どのようにアクションするべきなのかを、僕の経験を踏まえてまとめたものです。 背景として、僕が初めて働いたIT企業は、年棒制で給与交渉は各自が行うものであり、年次で成果レポートと希望する年収額を会社に提示し、それが査定されて翌年の年俸が確定する、という制度でした。なので僕自身は若い頃からずっと給与交渉をし続けています。 大前提:給与とは与えられるものではなく勝ち取るものである 給与は勝手に上がるものではありません。自分の努力や成果を誰か(=会社や上長)が適切に判断し公平に給与を払ってくれる、なんてことはありません。何故なら多くの仕事は定量的なだけでは評価できず、そこに定性的な判断を必要とするからです。そして人間に公平で完璧な意思決定を求めるのはそもそも無理です。人間は感情的で、多くのバイアスを持ち、その時々のコンディションで常に意思決定が歪みます。だからこそ、定性的な評価に関する成果は、被評価者自身が自らアピールしないと評価者に正しく伝わりません(ただしアピールしたところで正しく伝わらないこともあります) もちろん定量的なだけで評価できる仕事は世の中にはあるし、その場合は給与はその成果に比例して決まり、人間の判断は必要としません。でもそうではない、定性的な評価が含まれる仕事をしているのであれば、自ら自分が何をし、どのような成果を出したのかを、きちんと会社に伝え、その分の給与を要求する、というアクションが必要になります。 大前提:給与は会社が儲かっていないと上がらない これもまぁ当たり前ですよね。会社は利益が出てるから社員に投資できる=社員の給与を上げられるわけで、利益が出てなかったらその個人がどんなに頑張ったところで給与は上がりません。何故なら給与を上げるための原資が無いからです。 だから、利益が無い会社に所属しているのであれば、給与交渉はそもそも無駄です。だって交渉しても上がるわけないし。その場合は、給与アップが必須なのであれば転職を検討するしかないし、給与アップしなくてもメリットがあるのであればその会社に在籍し続ける、という選択が必要になります。 目標と現状のギャップを把握する 具体的な希望も無く「給与上げてください」と言うのは給与交渉ではありません。これだと会社もどのくらい上げてほ

40代の減量戦略 〜体重-14kg、体脂肪率-12%を実現した具体的な方法〜

コロナ禍はもちろん辛い時期ではあったけど、生活習慣が良い方へ大きく変わた時期でもあった。具体的には食生活がほぼ自炊になり、酒量が減り、ジム通いを再開し、マラソン大会にも定期的に参加した。そんな中で一念発起し、きちんと減量に取り組んで、体重75kg→61kg(-14kg)、体脂肪率25%→13%(-12%)を実現した。 具体的な体重遷移は以下。2020年12月がMAXの75kg、その後減量とリバウンドを繰り返しつつ70kg前後を推移、2022年後半で一気に落とし、2023年1月30日時点で61kgとなった。 そこで、その具体的な方法をお伝えしたい。減量とは3つの要素の組み合わせだ。 食事 運動 休養 この順番はそのまま優先順位でもある。それぞれについて以下に説明する。 0.プロにアドバイスをもらう 3つの要素と言ったがあれは嘘だ。すまない。もっと重要なことがある。それはプロにアドバイスをもらうことだ。 WHO NOT HOWという本がある。 WHO NOT HOW 「どうやるか」ではなく「誰とやるか」  posted with AmaQuick at 2023.01.21 ディスカヴァー・トゥエンティワン (2022-05-27T00:00:01Z) ダン・サリヴァン(著), ベンジャミン・ハーディ(著), 森由 美子(翻訳) Amazon.co.jpで詳細を見る 要約すると、起業家や経営者がやるべきことはビジネスを成功させることだけれど、人は皆スーパーマンではなく、得意なことと不得意なことがあるんだから、得意なことは得意な人に一任することが大事なんだよ、という内容の本。 これは減量についても同じ。本を読んだりYoutubeで動画を見て、実際に減量出来たのであればそれはそれで構わないし、そういう人はこのブログ投稿を読まないだろう。 自分で学んで、自分でチャレンジして、それでも減量出来ないのであれば、素直に投資してプロのアドバイスをもらったほうが効率が良い。具体的にはパーソナルトレーナーだ。パーソナルトレーナーは運動生理学やスポーツ栄養学などについて学び実践してきた人

最近、僕と妻の仲が良い

SNSでは書きましたが、先日長女が大学を卒業し、同時に結婚しました。僕には3人の子供がいるのですが、これで1人は結婚して家を出て、もう1人は就職して家を出て、残りは高校1年生(4月から2年生)の次男のみとなりました。 で。子どもたちが自立していく状況になってから、僕と妻の関係性が良くなりました。元々良かったんですけど、なんというか、更に仲良くなってきたんですよね。 これってなんでだろう...って考えてたんですが夫婦の状況の変化によるものなんだろうと思います。 結婚した当初は恋愛感情が関係性の大きな理由になります(これは恋愛結婚の場合なので、お見合いや相談所経由での結婚の場合は違うのかも知れません) 子供が出来て子育てが始まると、子供を含めた家族をいかに良い形で運営するか、そして外圧から以下に守るか、が関係のベースになります。 そして子供が自立していくと、そこにはまた夫婦二人が残ります。そうすると、これから一緒に老いて、そして死んでいこう、という覚悟が定まるんですよね。 僕も若い頃は老いってあんまり分からなかったんですが、いざ自分が中年になると、いろんな老いを感じます。肉体的には白髪や顔の皺や老眼といったものから、体力の減少、筋肉の付きづらさ、脂肪の落ちづらさ、などなど。精神的には感情の揺れ幅が少なくなって、怒ったり悲しんだりといった発露をしなくなったり。 当然その先には死があるわけです。今この老いかけの時期から死まで長ければ50年くらいあるんですが、子どもたちが自立しつつある今となっては、そこを一緒に過ごすのは僕にとっては妻しかいないし、妻にとっても僕しかいない。それが「これから一緒に老いて、そして死んでいこう、という覚悟」となり、そしてお互いに関係性を良くしよう、よく保とう、というモチベーションになるんだな、と思っています。 そんなわけで、最近僕と妻は仲が良いです。というノロケでした!!以上!!! 妻は俺の嫁 posted with AmaQuick at 2023.03.25 smokeymonkey (2013-10-15T15:00:06.000Z) smokeymonkey(著) Amazon.c