読了:藤田 雅矢[星の綿毛]

どことも知らぬ砂漠の惑星。そこでは“ハハ”と呼ばれる銀色の巨大な装置が、荒れた大地を耕し、さまざまな種子を播きながら移動を続けていた。“ハハ”に寄生する人々のムラで、少年ニジダマは暮らしていた。どこかに存在するというトシに憧れる彼は、ある日、トシからの交易人を名乗る男ツキカゲを迎える。それは、世界に隠された大いなる秘密と、ささやかな約束へとみちびく出会いであった―植物育種家にして叙情SFの名手が描く、とある世界の発芽と収穫の物語。

うーん、情景が美しく描かれていて、抒情詩的なんだけど、ストーリーとか設定的には色々と甘くて読後に若干の不満が。単に情景描写、世界観だけなら面白いと思うんだけど、ラストも含めあんまり盛り上がらなかったな。僕としては☆2つくらい。


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