読了:紺野あきちか:[フィニイ128のひみつ]
亡くなった叔父が遺したことば―「フィニイ128のひみつ」。その謎を追うわたしに届いたのは、熱狂的な参加者たちが全世界で展開するノンヴァーチャル・ライヴRPG『W&W』への誘いだった。剣と魔法にタイムトラベルと何でもありの設定をもとに、さまざまな派閥が相争う壮大なる“ごっこ遊び”。“光の戦士”となったわたしは、混沌とした虚構世界の危機を救うべく、いつしか奇妙な使命感に囚われはじめていた…。希薄化するリアルと肥大化するフィクション―現実と虚構の無意識の転換を迫る震撼のデビュー作。序盤がやたら面白みの無い作文や日記みたいな文章なんだけど、途中からキャラクターを演じる(TRPGの演技込み版?)ゲームに絡むようになってから、ゲームと現実の境目が曖昧になっていく...という流れ。結果的にクリアにならない謎が残ってたり、複線が放置されてるように見えたりするんだけど、その「ゲームと現実が混線する流れ」に注視すると結構楽しめました。僕の感想としてはまぁまぁってところ。
紺野 あきちか
早川書房
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