読了:フィリップ K.ディック:[偶然世界]
機械によるランダムなチョイスで決まる最高権力者、その座を巡る陰謀と戦い...なんだけど、「クイズによって階級が上がる」というロジックが上手く活用されなかったなーと思った。誓約の制度とか、クイズ制度とか、面白い仕組みは幾つも用意されたんだけど、投げっぱなしな印象が否めない。炎の月でのラストもなんだかよくわからなかったしなぁ。
ただ、エスパーに対しペリッグという「操縦者を短期的に入れ替えるアンドロイド」を使って対抗し思考を読めなくする、というアイデアは面白かったし、ペリッグが登場してからラストまではグイグイ引き込まれて読むことが出来た。
全体的には良作だと思う。
ただ、エスパーに対しペリッグという「操縦者を短期的に入れ替えるアンドロイド」を使って対抗し思考を読めなくする、というアイデアは面白かったし、ペリッグが登場してからラストまではグイグイ引き込まれて読むことが出来た。
全体的には良作だと思う。
偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)
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フィリップ K.ディック
早川書房
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