スキップしてメイン コンテンツに移動

新社会人に伝えたい7つのこと

GWも終わり、新社会人の皆さんもそろそろ会社の雰囲気に慣れてきたことだと思います。大きな会社であれば、3ヶ月の研修期間の折り返し地点です。小さな会社であれば、実業務に就き始めてる人もいるのでは無いでしょうか。僕の会社は新卒を採用できるような規模ではないので、新社会人はいないのですが、世間の新社会人の皆さんに伝えたいことを以下にまとめました。
既に社会人として経験を積んだ人達には当たり前なことばかりかも知れませんが、僕自身改めて思い返したいと思います。

-----
(1)とにかくノートにメモを取る。
 教わったこと、指示をもらったこと、先輩から伝えられたことは何でも、とにかくノートにメモを取りましょう。聞いたその瞬間は不要と思うことがあるかも知れませんが、後で必要になる場合もあります。要不要の判断は後で行えば良いし、その判断は経験によって培われていくので、最初は全てメモに取ってしまいましょう。
 メモった上でわからないことを聞くのは、上司や先輩も許容してくれて、もう一度教えてくれることでしょう。しかし、メモを取っておらず、「わかりません」とか「忘れました」と言っても、きっと二度教えてくれることはありません。
 
(2)口頭で受けた指示や打ち合わせは、内容をメールで送信する
 先輩も忙しいので、指示したことを忘れてしまうこともあるし、場合によっては思いつきで指示を出す先輩もいるかも知れません。自分と先輩との間での認識の違いや、言った言わないのトラブルを防ぐためにも、口頭で受けた指示や打ち合わせ内容は必ずメモし、後で内容を箇条書きにして、指示者や打ち合わせ参加者にメールで送信しましょう。
 メールとして残ることで、記録にもなるし、自身のタスクの管理にも使えます。

(3)口頭だけでは理解が難しいものは、メールでもらえるよう依頼する
 口頭で説明を受けている時ははわかったような気がしても、後で考え直すと「どんな意味で言ってたんだろう」とわからなくなってしまうことがあります。また相手の説明自体が間違っている場合もあるかも知れません。口頭で説明を聞いて、複雑なもの、理解が難しそうなものは、メールでも欲しいと依頼したほうが正確に意図を把握することが出来ます。相手が先輩やお客様の場合でも、「お手数をお掛けして大変申し訳ありませんが」と前置きして、メールでも欲しいと伝えましょう。大抵の場合は承諾してくれます。
 また、メールでもらう、というのは外部ベンダとの調整でも大切です。例えば何らかのトラブルで、外部ベンダから口頭で説明を受ける場合があるかも知れませんが、必ずメールでももらうようにしましょう。他の人間に説明する場合の根拠として使うことが出来ます。

(4)スケジュールを立てる時はインプット・タスク・アウトプットを明確にする
 インプットはタスクを実行する為に必要なもの、アウトプットはタスクを実行した結果作成されるもの、です。例えば、インプットとしては「お客様からご提供頂く資料」があり、タスクとして資料を元した「設計」があり、アウトプットとして「設計書」がある、という形です。アウトプットを設定するで、そのタスクの意味、タスクを実施する理由が明確になります。タスクは5W1Hを明確にしましょう。
 また、基本的に、どのような作業でも、他人に見せ無くても良いので、必ずスケジュールを設定しましょう。ざっくりとしたものでかまいません。スケジュールを設定しない作業は後回しにしがちです。「意識しておく」ことだけの為にも、スケジュールは設定しておいたほうが良いです。

(5)アラートは早め早めにエスカレーション
 経験の浅いうちは、問題の重要性の判断に誤りがある場合があります。問題を過小評価すると、トラブルの肥大化に繋がります。重要性の判断は経験が必要なので、経験のある先輩に任せたほうが無難です。どんな問題でも、自分で勝手な判断はせず、早め早めに先輩にエスカレーションしましょう。

(6)出来ないと安易に言わない
 依頼されたとき、指示されたとき、相談されたとき、代替案が出ようもないくらい不可能な場合以外は、出来るための代替案をちゃんと検討し提案しましょう。どうやったら出来るのか、出来ない場合は何故出来ないのか、明確に説明できるようにしないと、考える力が無い、無能だと判断されます。

(7)アピールは重要
 新社会人は若手芸人くらいグイグイアピールするくらいでちょうど良いです。どんどん自己主張していきましょう。例えば、

●やる気のアピール→可能な限り手をあげて仕事をもらう。自分の手が空いたらやることが無いか周りに聞く。今どんなことを勉強しているのかちょくちょく話す。
●やったことのアピール→自分から積極的に報告する。指示が無くても日報メールを出す。日報はやったこと・これからやること・問題点、の3つでよい。悩んでること・躓いていることも書いておく。

 などなど。自分に面白い仕事、面白い技術、面白い話を集めるためには、周りに認知してもらう必要があります。ウザいくらいでちょうど良いのです。
-----

以上7項目、いかがでしょうか?新社会人の皆さんは是非上記について考えてみて下さい。現社会人の皆さんは、自分がどう行動しているか、振り返ってみると良いのでは無いでしょうか。

このブログの人気の投稿

初めての給与交渉で意識するべき6つのポイント

本記事は、社会人となって1〜3年目くらいの方が、給与アップのためにどのように考え、どのようにアクションするべきなのかを、僕の経験を踏まえてまとめたものです。 背景として、僕が初めて働いたIT企業は、年棒制で給与交渉は各自が行うものであり、年次で成果レポートと希望する年収額を会社に提示し、それが査定されて翌年の年俸が確定する、という制度でした。なので僕自身は若い頃からずっと給与交渉をし続けています。 大前提:給与とは与えられるものではなく勝ち取るものである 給与は勝手に上がるものではありません。自分の努力や成果を誰か(=会社や上長)が適切に判断し公平に給与を払ってくれる、なんてことはありません。何故なら多くの仕事は定量的なだけでは評価できず、そこに定性的な判断を必要とするからです。そして人間に公平で完璧な意思決定を求めるのはそもそも無理です。人間は感情的で、多くのバイアスを持ち、その時々のコンディションで常に意思決定が歪みます。だからこそ、定性的な評価に関する成果は、被評価者自身が自らアピールしないと評価者に正しく伝わりません(ただしアピールしたところで正しく伝わらないこともあります) もちろん定量的なだけで評価できる仕事は世の中にはあるし、その場合は給与はその成果に比例して決まり、人間の判断は必要としません。でもそうではない、定性的な評価が含まれる仕事をしているのであれば、自ら自分が何をし、どのような成果を出したのかを、きちんと会社に伝え、その分の給与を要求する、というアクションが必要になります。 大前提:給与は会社が儲かっていないと上がらない これもまぁ当たり前ですよね。会社は利益が出てるから社員に投資できる=社員の給与を上げられるわけで、利益が出てなかったらその個人がどんなに頑張ったところで給与は上がりません。何故なら給与を上げるための原資が無いからです。 だから、利益が無い会社に所属しているのであれば、給与交渉はそもそも無駄です。だって交渉しても上がるわけないし。その場合は、給与アップが必須なのであれば転職を検討するしかないし、給与アップしなくてもメリットがあるのであればその会社に在籍し続ける、という選択が必要になります。 目標と現状のギャップを把握する 具体的な希望も無く「給与上げてください」と言うのは給与交渉ではありません。これだと会社もどのくらい上げてほ

40代の減量戦略 〜体重-14kg、体脂肪率-12%を実現した具体的な方法〜

コロナ禍はもちろん辛い時期ではあったけど、生活習慣が良い方へ大きく変わた時期でもあった。具体的には食生活がほぼ自炊になり、酒量が減り、ジム通いを再開し、マラソン大会にも定期的に参加した。そんな中で一念発起し、きちんと減量に取り組んで、体重75kg→61kg(-14kg)、体脂肪率25%→13%(-12%)を実現した。 具体的な体重遷移は以下。2020年12月がMAXの75kg、その後減量とリバウンドを繰り返しつつ70kg前後を推移、2022年後半で一気に落とし、2023年1月30日時点で61kgとなった。 そこで、その具体的な方法をお伝えしたい。減量とは3つの要素の組み合わせだ。 食事 運動 休養 この順番はそのまま優先順位でもある。それぞれについて以下に説明する。 0.プロにアドバイスをもらう 3つの要素と言ったがあれは嘘だ。すまない。もっと重要なことがある。それはプロにアドバイスをもらうことだ。 WHO NOT HOWという本がある。 WHO NOT HOW 「どうやるか」ではなく「誰とやるか」  posted with AmaQuick at 2023.01.21 ディスカヴァー・トゥエンティワン (2022-05-27T00:00:01Z) ダン・サリヴァン(著), ベンジャミン・ハーディ(著), 森由 美子(翻訳) Amazon.co.jpで詳細を見る 要約すると、起業家や経営者がやるべきことはビジネスを成功させることだけれど、人は皆スーパーマンではなく、得意なことと不得意なことがあるんだから、得意なことは得意な人に一任することが大事なんだよ、という内容の本。 これは減量についても同じ。本を読んだりYoutubeで動画を見て、実際に減量出来たのであればそれはそれで構わないし、そういう人はこのブログ投稿を読まないだろう。 自分で学んで、自分でチャレンジして、それでも減量出来ないのであれば、素直に投資してプロのアドバイスをもらったほうが効率が良い。具体的にはパーソナルトレーナーだ。パーソナルトレーナーは運動生理学やスポーツ栄養学などについて学び実践してきた人

努力できること自体が才能なので、努力しただけで褒められるべき

発明王トーマス・エジソンの名言としてよく知られる「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」という言葉があります。実際の意図は「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる」であったとも 言われています が、まぁどちらにせよ、ひらめきだけでは成功することはできず、そこには必ず努力も必要となります。 漫画「はじめの一歩」において主人公の師匠である鴨川会長は「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる」と言っていました。ここにも、成功において努力は必要不可欠であるとの強いメッセージがあります。 しかし、実際には誰もが努力できるわけではありません。 努力できること自体が才能 なのだと思います。 努力をしないことが問題だと言うつもりはありませんし、努力をしないという選択肢を選ぶことは個人の自由だと思います。必ずしも成功が万人の幸せなわけではないし、成功しなくても得られる生活によって満足する人だっています。 僕が言いたいのは「そもそも努力できない人がいる」という事実です。こういう方は選択の余地が無く、何かにおいて1位になったり、一流になったり、勝利したり、成功したりすることは難しくなります。それらには必ず努力が必要になるからであり、そして努力ができない、努力をする才能が無いからです。 これには実験の裏付けがあります。詳しくは10年前の WIREDの記事 に書かれていますが、ざっくり言うと、脳内の一部(左線条体と前頭前皮質腹内側部)におけるドーパミン作動性活性が高いと努力ができる、違う一部( 島皮質)の ドーパミン作動性活性が高いと努力できない、という実験結果があります。そもそも脳の作りや働きによって努力ができる人とできない人がいる、ということです。 繰り返しになりますが、僕は努力しない人が悪いとも思っていないし、責めるつもりもありません。僕が言いたいのは以下の2点です。 (1)努力できること自体が才能であり、その才能が無い人はそもそも努力ができないので 、努力できないことを責めてはいけない。 それは本人の特性であり個性だから。 (2)努力できること自体がすごいことなので、努力した結果が成功に結びつかなかったとしても、責めてはいけない。 努力しただけで褒められてよい。 人にはそれぞれ適材適所があるので、めちゃくちゃ努力する人は努力が