2009/07/29

鑑賞:[ダークナイト]

公開後各所であまりに絶賛され過ぎていて、逆に期待半分程度で見てしまったのだが、見終わった後震えた。これはすごい。

ダークナイト 特別版 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2008-12-10)
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このDVDのパッケージがジョーカーを大写しにしているものであることが、この映画の本質を端的に表している。すなわちジョーカーこそが主役であることを。悪役が主人公を食ってしまった例としては「レオン」が代表的だが(そのゲーリー・オールドマンが本作にて好演していることも皮肉だが)、それを凌ぐ、史上最高峰の悪役ムービーだ。

脚本・演出・演技がコレほどまでにマッチした映画はほぼ皆無なんじゃないだろうか。このジョーカーが出来上がった要因として脚本と演出が大きく影響しているのは確かだろう。しかしあえて演技を強く押したい。一つ一つの動き、表情、そのどれもが素晴らしかったが、特に良かったのは看護婦を装って病院を後にするジョーカーのヒョコヒョコっとした歩き方。悪意と狂気が端的に表現されていて、体の芯から震えが来た。

鑑賞後、バッドマンの姿なぞ記憶に残らないほどであったジョーカーを僕は絶賛する。改めて僕より一つ年下の天才ヒース・レジャーに哀悼の意を。

尚、未見の人は先にバッドマン・ビギンズを鑑賞することをお奨めする。ビギンズこそ、このダークナイトの前フリであるから。ビギンズ鑑賞後であれば、より楽しめること請け合いだ。