コロナ禍に苛まされる僕たちが #DeathStranding から学ぶこと
最近は毎晩DEATH STRANDINGをプレイしている。
著名なゲームデザイナーである小島秀夫氏がプロデュースしたこのゲームについて、ゲームに興味があるほとんどの人が知っているだろう。知らない人の為にこのゲームをざっくりと説明すると
多くの爆発が発生し、誰もがシェルターで過ごすようになって、あっという間に荒廃した世界を、主人公である配送業者のサムは行く。時にはハシゴを担ぎ、時にはロープを伝い、必要な橋や道路を作りながら。
荷物を配達しても、受取人に直接会うことは無く、ホログラムを通して会話する。誰もがオンラインでしか接することがない。荷物の受取も、引渡しも、自動ゲート経由で行い、接触は一切しない。
サムのもう一つの仕事が、カイラル通信と呼ばれるネットワークでシェルターとシェルター、つまり人と人を繋いでいくことだ。ネットワークで接続されることで、みんなの知識や知見が共有され、相互の助け合いが促進されていく。
更に画期的なシステムがある。荷物の配送を完了した時、あるいは自分が作った建設物がオンラインで繋がる他のプレイヤーに喜んでもらえたとき、「いいね」がもらえる。このいいねが自分の経験値として蓄積され、レベルアップしていくのだ。この世界では、オフラインの接触がないからこそ、誰もが積極的に、過剰なまでに「いいね」し合う。人との繋がりを確かめるように。
さて、皆さんは気づいただろうか。新型コロナウイルスによって苦難を味わっている僕たちの現状に驚くほど似ていることに。ウイルス(≒BT)が突如発生し、ウイルスと人が接触すると感染(≒爆発)が起こる。だから僕たちは自宅(≒シェルター)に引き篭もり、他人との接触を避けて生きている。
しかしもちろん違いはある。僕たちは既にインターネットというネットワークによって接続されているし、高度な配送基盤が整った世界で生きているのだ。
タイトルに書いた通り、僕たちがDEATH STRANDINGから学べることはたくさんある。
1つは、僕たちは今、可能な限り外出を避けて、出来る人は在宅で働いているけれど、全ての人がそのような形で働いているわけではないこと。生きていくためには食料や電気やガスや水道や、多くの物が必要だ。それらを供給しているために働いている人がたくさんいるということだ。僕たちがAmazonを始めとしたECサイトで物を買えば、それを配送するための人がいる。自宅で生活するための社会インフラを提供する会社で働いている人たちもいる。
僕たちが自宅に引き篭もって安全を謳歌出来るのは、危険な場所で働く人達がいるからこそだ。これを決して忘れてはいけない。
2つめは、僕たちにはインターネットがあるということ。外出を控え、在宅で勤務していても、僕たちはインターネットで繋がっている。自分の考えや知見をシェアして、より良い形に皆でブラッシュアップすることが出来る。相談も質問も出来る。自宅での生活を良くするためのアイデアをいくらでも手に入れることが出来る。
決して誰も独りじゃない。人との繋がりが僕たちの救いになる。
そしてもちろん、そのインターネットを支えるために働いている人たちがいる。あなた達に大きな感謝を。
そして3つめは「いいね」の存在だ。誰かに対して感謝すること、その感謝を表すこと。その最も簡単な方法が「いいね」だ。
残念ながら現在のSNSでは皮肉や暴力的な発言が「いいね」を集めることも多い。でも本来であれば、素晴らしい考え方、ためになる知見、そして良い行動に対して送られるものだ。そして「いいね」の存在が次の良い行動を生む。「いいね」によって行動と感謝の良いスパイラルが生まれる。
オフラインで繋がることが出来ず、オンラインで繋がるしか無い今こそ、たくさんの感謝を言葉や「いいね」にして伝えたい。過剰なくらいでちょうど良い。皆で良いスパイラルを作っていこう。
100年に一度の困難な時代に僕たちは生きている。でも僕たちは独りではなく、多くの人に支えられ、そして多くの人と繋がっている。これはピンチでもあるがチャンスでもある。皆の行動が次の新しい世界を形作っていく。
その気概を持って、今日を生きていきたい。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント (2019-11-08)
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著名なゲームデザイナーである小島秀夫氏がプロデュースしたこのゲームについて、ゲームに興味があるほとんどの人が知っているだろう。知らない人の為にこのゲームをざっくりと説明すると
『BTという謎の怪物が現れ、その怪物と人間が接触すると大爆発してしまうので、人間は皆シェルターの中で暮らすようになったアメリカ」で、というゲームだ。つまり目的は荷物の搬送と通信回線の接続である。
「それでも人が生きていくために配送を担う人」がいて、
「人と人を繋ぐために、カイラル通信というネットワークでシェルターとシェルターを繋いでいく」』
多くの爆発が発生し、誰もがシェルターで過ごすようになって、あっという間に荒廃した世界を、主人公である配送業者のサムは行く。時にはハシゴを担ぎ、時にはロープを伝い、必要な橋や道路を作りながら。
荷物を配達しても、受取人に直接会うことは無く、ホログラムを通して会話する。誰もがオンラインでしか接することがない。荷物の受取も、引渡しも、自動ゲート経由で行い、接触は一切しない。
サムのもう一つの仕事が、カイラル通信と呼ばれるネットワークでシェルターとシェルター、つまり人と人を繋いでいくことだ。ネットワークで接続されることで、みんなの知識や知見が共有され、相互の助け合いが促進されていく。
更に画期的なシステムがある。荷物の配送を完了した時、あるいは自分が作った建設物がオンラインで繋がる他のプレイヤーに喜んでもらえたとき、「いいね」がもらえる。このいいねが自分の経験値として蓄積され、レベルアップしていくのだ。この世界では、オフラインの接触がないからこそ、誰もが積極的に、過剰なまでに「いいね」し合う。人との繋がりを確かめるように。
さて、皆さんは気づいただろうか。新型コロナウイルスによって苦難を味わっている僕たちの現状に驚くほど似ていることに。ウイルス(≒BT)が突如発生し、ウイルスと人が接触すると感染(≒爆発)が起こる。だから僕たちは自宅(≒シェルター)に引き篭もり、他人との接触を避けて生きている。
しかしもちろん違いはある。僕たちは既にインターネットというネットワークによって接続されているし、高度な配送基盤が整った世界で生きているのだ。
タイトルに書いた通り、僕たちがDEATH STRANDINGから学べることはたくさんある。
1つは、僕たちは今、可能な限り外出を避けて、出来る人は在宅で働いているけれど、全ての人がそのような形で働いているわけではないこと。生きていくためには食料や電気やガスや水道や、多くの物が必要だ。それらを供給しているために働いている人がたくさんいるということだ。僕たちがAmazonを始めとしたECサイトで物を買えば、それを配送するための人がいる。自宅で生活するための社会インフラを提供する会社で働いている人たちもいる。
僕たちが自宅に引き篭もって安全を謳歌出来るのは、危険な場所で働く人達がいるからこそだ。これを決して忘れてはいけない。
2つめは、僕たちにはインターネットがあるということ。外出を控え、在宅で勤務していても、僕たちはインターネットで繋がっている。自分の考えや知見をシェアして、より良い形に皆でブラッシュアップすることが出来る。相談も質問も出来る。自宅での生活を良くするためのアイデアをいくらでも手に入れることが出来る。
決して誰も独りじゃない。人との繋がりが僕たちの救いになる。
そしてもちろん、そのインターネットを支えるために働いている人たちがいる。あなた達に大きな感謝を。
そして3つめは「いいね」の存在だ。誰かに対して感謝すること、その感謝を表すこと。その最も簡単な方法が「いいね」だ。
残念ながら現在のSNSでは皮肉や暴力的な発言が「いいね」を集めることも多い。でも本来であれば、素晴らしい考え方、ためになる知見、そして良い行動に対して送られるものだ。そして「いいね」の存在が次の良い行動を生む。「いいね」によって行動と感謝の良いスパイラルが生まれる。
オフラインで繋がることが出来ず、オンラインで繋がるしか無い今こそ、たくさんの感謝を言葉や「いいね」にして伝えたい。過剰なくらいでちょうど良い。皆で良いスパイラルを作っていこう。
100年に一度の困難な時代に僕たちは生きている。でも僕たちは独りではなく、多くの人に支えられ、そして多くの人と繋がっている。これはピンチでもあるがチャンスでもある。皆の行動が次の新しい世界を形作っていく。
その気概を持って、今日を生きていきたい。