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悪のカリスマに学ぶ「人に好かれる六原則」 - [ジョジョの奇妙な冒険 Advent Calendar 2013]

これはジョジョの奇妙な冒険 Advent Calendar 2013の参加エントリです。
真の失敗とは開拓の心を忘れ困難に挑戦する事に無縁のところにいる者たちの事を言うので、僕は勇気を出してこのAdvent Calendarというレースに参加します。

「ジョジョの奇妙な冒険」という作品の魅力は様々ですが、その大きな一つが「悪」であることは万人が否定しえないものでしょう。そしてそんな魅力的な「悪」の中で、カリスマと呼ばれるべきは誰か?そう、もちろんディオ・ブランドーです。

ある時は殺人鬼や過去の英雄を含めた吸血鬼軍団を従え、そしてまたある時はスタンド使いを集めた組織を作り、死してなお聖人...いや魔人となりて世界中に影響を与え続ける。そんな彼がどのように人々に敬愛され、盲信者たちを作り上げたのか。

そのカリスマ性を、デール・カーネギーの名著「人を動かす」から考えたいと思います。




【人に好かれる六原則】

1.誠実な関心を寄せる。

人は誰しも好ましい人間関係を望みます。自分に対して興味が無いように接する相手に対して好感が持てるはずがありません。自分に対して関心を持って欲しいのであれば、まず自分が相手に心からの関心を持つこと、それを相手に表すこと。

ディオとアブドゥルが出会ったこの1シーンはそれを如実に表しています。「君に興味があるのだ」という姿を明確に示しています。この質問によって、相手のスタンドという特殊能力に強い関心があることを示すことが出来ています。

もちろん能力を見せない相手は殺します。


2.笑顔で接する。

表情は相手の印象に強い影響を与えると共に、自分が相手に対して思う感情を表します。自分を睨みつけるような相手と心健やかに会話することなんて出来やしないでしょう。

カリスマたるもの、余裕の無い態度なんて見せません。半笑いだって笑顔は笑顔です。いつでもどんな時でも笑顔で接し、相手に対して親しみを表します。

笑顔で接しないとき、それは殺すときです。

3.名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきを持つことばであることを忘れない。

多くの人にとって、名前とはとても大切な、そして心地よい響きを持つものです。名前を忘れられたり、「えぇっと、キミはダレだっけかな、山田かぁ?それとも斉藤ゥ?まぁぁいいかァァ」なんて言われると、とても不愉快に感じるものでしょう。

ディオの館でディオとポルナレフが出会ったとき、ディオはまず最初に「ポルナレフか、ひさしぶりだな」とまず名前を口にし、その会話の中でなんと6回もポルナレフの名前を呼びました。このように相手の名前を覚えること、そして呼びかけることは、会話を親密に進めることによってとても大切な要素です。尤も最後の呼びかけは「死ぬしかないな、ポルナレフッ!」でしたが。

ディオが名前を憶えない場合、それは相手をダニだと思ってるので覚える必要が無いからです。


4.聞き手にまわる。

カーネギーは「あなたの話し相手は、あなたのことに対して持つ興味の百倍もの興味を、自分自身のことに対して持っているのである」と書きましたが正にその通り。自分にとって一番興味があるのは自分自身のことであり、人は自分の話を聞いてくれる人に好感を持ちます。

全編を通し、ディオは質問口調で語りかけることがとても多いです。命令では無く会話を好みます。こうして相手の考え方と一緒に不安や悩みを引き出すことで、自分が信頼できる者だと強くアピールすることが出来ます。

もちろんその不安や悩みにつけこんでマインドコントロールします。それがカリスマってヤツです。


5.相手の関心を見抜いて話題にする。

自分に興味のないことが主題の会話ほどつまらないものはありません。人は自分自身にこそ興味があると同時に、自分が興味のあることに強く関心を持つものです。会話の切り口として相手の関心を考えるのは大事なことです。そして自分の関心について一緒に考えてくれた相手に対して、好感を持ってくれるでしょう。

ディオがポルナレフにしたこと、それはポルナレフが心から憎み探している、妹の仇の姿を見せることでした。そして「その仇を探してやるから力を貸してくれ」と持ちかけます。交渉をする上で相手の関心を取引の道具に使うことは、情報が金銭でやり取りされることからもわかる通り、極めて有効な手段です。

もちろんその仇がディオの仲間であることは言うまでもありません。取引は常に有利な立場で行うものです。

6.重要感を与える――誠意を込めて。

多くの人は「自分が重要な存在である」と考えるし、そうありたいと願うものです。だから褒められたり認められたりして嫌な気持ちになる人はあまりいません。それは人間関係にとって大事な潤滑油です。褒めること。認めること。

誰かを自分のチームに入れたいとき、脅したり迫ったりしても、決して喜んで入ってくれないし、それは本人のモチベーションの欠如、ひいてはパフォーマンスの低下に繋がります。長所を認め、口に出して褒め、そして心から貴方を求めているのだと示すこと。それが仲間を作る大事なコミュニケーション方法です。

もちろん仲間にならなければ殺します。「ならば死ねッ!」です。

まとめ

ディオの思想はシンプルなただ一つ、『勝利して支配する』だけです。しかしその支配の過程においてはただの力技では無く様々なストーリーを組み上げ、罠を練り上げ、そしてコミュニケーションを使い分けています。素晴らしき悪のカリスマであると同時に、我々がこの人生を戦い生き抜くための教師なのだと思います。


それでは次のAdvent Calender参加記事を持ってこいッ!スチュワーデスがファースト・クラスの客に酒とキャビアをサービスするようにな・・・

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