エゾシカ丼を食らう - [道民部 Advent Calendar 2013] #adventar #doumin
※この記事は道民部 Advent Calendar 2013の参加記事です。
はじめに
今日は
「人生は短く有限なので、そこでしか味わえなかったり今でしか食べられないようなものは、積極的に食べたほうが人生楽しいよ」という話をします。
エゾシカについて
皆さん、エゾシカをご存知ですか?道民には馴染みの深い動物ですが、道外の方にとってはちょっと遠い存在なのでは無いでしょうか。
エゾシカは北海道全域に生息するシカの仲間です。道東や道北に特に多く生息していたのですが、最近は北海道西部でもよく見かけるようになりました。
かつて乱獲や豪雪、土地開発による生息地減少などに伴い、一時は絶滅寸前にまで至りましたが、1980年代以降個体数が爆発的に増加し、現在は65万頭程度が生息していると言われています。個体数の増加に伴って農業被害や交通事故も増加傾向にあり、また自然植生の破壊などが懸念されています。
なお交通事故は割と良くある話で、僕の知人が高速道路でエゾシカを轢いて車のフロントが大破したことがありました。本人が無事で何よりでしたが、おっかない話です。
そんなわけでエゾシカとの共生、駆除したエゾシカの有効活用という観点から、エゾシカの食用利用が近年活発になっています。鹿肉は高タンパク低脂肪、かつ鉄分が豊富と、非常に栄養価が高い食品です。
以前から一部のレストランや物産館などで取り扱われていたのですが、近年ではコープさっぽろのような大手から産直生鮮市場、スーパーエースなど、身近なスーパーでも取り扱われるようになりました。一般社団法人エゾシカ協会のWebサイトでは協会推奨の鹿肉が買えるお店のリストが公開されています。
まぁここでは小難しい歴史的経緯の話とか動物愛護的観点での駆除の正当性なんかを話したいわけでは無く、せっかく近所で鹿肉売ってるんだから食ってみたぜ!という話をします。
買う
調理する
材料は以下の通り。基本的に牛丼と一緒です。
- エゾシカ切り落とし: 350g
- 玉ねぎ: 小玉3個
- 水: 400cc
- 醤油: 大さじ4
- みりん: 大さじ4
- 赤ワイン: 大さじ4
- 砂糖: 小さじ1
- 本だし: 小さじ2
- ショウガ(チューブ): 少し
- ニンニク: 一かけら(微塵切り)
(1)肉と玉ねぎ以外をフライパンに入れて煮ます。
(2)煮立ったら弱火にしてエゾシカ肉を投入し、そのまま待ちます。
(3)また煮立ってきたら灰汁と脂を取り除き、肉をほぐします。
(4)肉を片側に寄せ、玉ねぎを投入します。
(5)肉を玉ねぎに被せて乗せて、玉ねぎが茶色く半透明になるまで煮込みます。
(6)混ぜ合わせて完成!
食う
こちらがエゾシカ丼になります。お好みで七味をかけてどうぞ。
食います。
いただきます。
ガバーッ!
む。
うまい!
うまい。心配していた臭みはほとんど無く、肉も柔らかい。妻曰く「牛肉より淡白で美味しい」とのこと。確かにすごく食べやすいし、豚のような脂のクドさも無い。イケるじゃないか、鹿肉。
まとめ
エゾシカに限らず、食物はどうしても時間や土地に制限されるので、その場所でしか味わえなかったり、その時期にしか食べられないというものは世界中にたくさんあります。
人生は短く有限なのでその全てを味わうことは出来ませんが、手に届く範囲にあるものは積極的に食べたほうが人生を楽しく過ごせるのでは無いでしょうか。
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