読了:東浩紀・桜坂洋:[キャラクターズ]
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主人公=キャラクターとしての批評家・東浩紀。書き手=実在の批評家・東浩紀+実在のライトノベル作家・桜坂洋。ふたりに与えられた武器は「キャラクター」という古くて新しい概念。「私」とセックスと死を描く日本文学、その脱構築として。「自然主義的リアリズム」、その文学環境崩壊の中で。主人公・東浩紀は、分裂する。暴走する。その果てに…。日本文学論、キャラクター論という部分はなかなか面白かったけど、小説としては筒井康隆の匂いが多すぎてそれほど意外性は無かった。まぁ批評や文学論を真面目にしたい人にとっては意味があるものなのかも知れないけれど、単純に娯楽として本を読みたい僕にはいまいちだったな。