読了:小川一水:[時砂の王]

増殖型戦闘機械群に壊滅させられた人類を救うべく時間を遡行する人型人工知性体、さらにその人型人工知性体を追って時間遡行する増殖型戦闘機械群との闘い。その中で何度も何度もタイムパラドックスが発生し何度も何度も絶滅する人類。
時間遡行開始時点から逆行する時間軸と結末を迎える時代との二つのストーリーが交差して最後に交わる、その構成がすごくキマってます。

キャラ作りもいいですね、感情の機微が激しい人型人工知性体、人類を守るために人類を支配することも厭わない統括知性体、そして多種多様な人間の感情の交錯。「第六大陸」もそうだったけど、小川一水の描く登場人物は非常に良いです。

結末が涙出るほど素晴らしかったです。小川一水の著作はもっともっと読みたいなぁ。


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