読了:町井 登志夫:[今池電波聖ゴミマリア]
正直なところ冒頭部の中絶シーンがグロ過ぎてページをめくる手が止まりそうになり、序盤の白石絡みのところで何度か読むのを止めようと思ってしまったんだけど、JCDの真紀が出てきたあたりから俄然面白くなってきた。マリアの位置づけが中途半端であった感はあるけれど、これはきっとマリアがヒロインでは無く絶望のイコンとして描かれているからなんだろうな。後書きで作者が「バトル・ロワイヤルに触発された」ことを書いていたけれど、バトル・ロワイヤルとは逆のアプローチをかけた「絶望的な未来への怒りの声」なんだと思う。