歌舞伎座に行ってきた

今日は@TAKUIwさんに連れられて、歌舞伎座に行ってきました。

過去に生で歌舞伎を見たことが無いのですが、1951年に建てられた現在の歌舞伎座は今月2010年4月を以て閉館・解体、2013年に複合施設として再オープンされるとのことで、これは歌舞伎座の最後の雄姿を見ておかなければ!と、さよなら公演に行ってみたわけです。



朝9:00に銀座駅で待ち合わせして、歌舞伎座に行ってみると、幕見席入り口は既に長蛇の列。えー!やはり皆さん、最後の歌舞伎座を見に来ているようです。
仕方が無いので行列に並んでみました。@TAKUIwさんに説明してもらったり、近くに居たお客さんと雑談したりしたところ、以下のようなことが分かりました。

  • 幕見席は予約無し、並んで買う。また複数枚の購入は不可。幕によって料金が違う。
  • 幕見席は150人入れる。
  • さよなら公演は、1部・2部・3部と、3回に分かれている。3部は夜の部。通常は昼と夜の2部。
  • 1部と2部は3幕に分かれていて、1幕2幕で1セット、3幕で1セット、1部を全部見るには2セット分の料金が必要。
  • 各部30分前に販売開始、幕は20分前に販売開始。
  • 1部2幕が終わったタイミングで、2幕までしか見ない客が出る。出た分だけ3幕の幕見席を販売する。つまり出たお客さんの数だけしか3幕は入れない。
  • 一番早いお客さんは朝5時から並んでる。
  • 余談だけど、皆さんアサラトに興味津々で、お婆ちゃんに「手品の道具かと思ったわ」と言われた。

つまり、9:00に行列開始→10:30に1部(11:00開始)の販売開始→13:10に1部3幕(13:30開始)の販売開始→14:30に2部(15:00開始)の販売開始、という流れです。行列からすると1部は無理、1部3幕はもしかしたら入れるかも?くらい、2部なら確実、という状況。うわー最低4時間待ちかー。しかしココまで来たからには観ないのもなぁ、と@TAKUIwさんと一緒に待機。@TAKUIwさんが買ってきてくれたじゃがりこ食べながら待機。

もしかしたら2部まで待機しなきゃいけないかもなぁ...と悩んでいたのですが、何とか13:30開始の1部3幕に滑り込みできました。3幕は勘三郎・勘太郎・七之助の中村親子の「連獅子」です。赤い長髪と白い長髪をブンブン振り回す、ある意味一番歌舞伎っぽいアレですよ!これはテンション上がります。ちなみにこの幕の幕見席チケットは\1,200でした。

歌舞伎座の全体はこんな感じ。幕見席は4階になります。この下に3階席、花道が見れるのは2階席と1階席。2階席以上はチケットが1万円オーバー。一度1階席で見てみたいもんですねぇ。

さて、感想。
歌舞伎って、もっと眠くなるような感じかと思ったんですけど、いやいやすっげー面白かったです。静動がきっちり分かれていてダイナミックだし、囃子はリズミカルで面白いし、多少台詞が古臭い言い回しでも何となく意味がわかるし。最初の狂言師の舞の後、お坊さんの掛け合いがあるのですが、コミカルで面白かったです。その後の親獅子・子獅子の毛振りは見事!圧巻でした。やっぱり生で見ると迫力あるなー。1時間の演目でしたがあっという間でした。
あちこちから上がる掛け声も雰囲気があって面白かったです(掛け声についてはほぼ日刊イトイ新聞-感動を掛け声にのせる、大向うの堀越さんを参照すると面白いですよ)「中村屋!」の掛け声が「なんじゃこりゃ!」って聞こえたのは内緒。

それにしても、この幕見席、歌舞伎座にしか無いそうです。もったいない、こういう1幕だけとか、短い時間を安いチケットで見れる制度というのは、こういう文化には必要だと思うんですけどね。オペラだって天井桟敷や見切席に毎日通うような客が育てたって言われるように、歌舞伎もきっとこういう幕見席に通うようなコアなファンがいたからこそ、伝統芸能として生き残ったんだと思うんですよ。新しい劇場がどのような形式になるのか分かりませんが、ぜひとも幕見席制度を維持して欲しいなぁと思います。

その後、@TAKUIwさんと一緒にご飯を食べて解散。沖縄そば食べました。

@TAKUIwさん、どうもありがとうございました!

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