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レビュー:労働法のキモが2時間でわかる本

msng氏のBlog、頭ん中のエントリ、【プレゼント企画つき】「労働法のキモが2時間でわかる本」に応募しまして、msng氏及び作者の石井考治氏のご好意により、頂戴致しました!この場を借りて厚くお礼申し上げます!

労働法のキモが2時間でわかる本

「労」「使」共に、全社会人必読の本。

皆さん労働法はご存知ですか?何となく会社のルールとして、休日規則があったり、残業規則があったり、手当の規則があったり...労働について法律で定められていることは知っていても、全部の労働関係の法律を読む暇も無いし、覚えられそうにないし...そうしてみんな、なぁなぁに、自分の会社のルールだけに準じていきます。自分の会社のルールが合法か違法かまで、手が回らないのですね。

本書では、主に「労」側に身近な事例について、軽快なストーリーで、分かりやすく解説されています。それぞれの章毎にまとめのページもありますので、簡易な事例代りに参照することも出来ます。労働法が網羅されているわけではないですが、リファレンスとして活用できそうです。何より自分の知らないことが多すぎてびっくりしました。

僕は、自社の設立にも関わっていますので、労とも使とも取れない微妙な立場にいます。また、派遣や出向などで社外に出ることも多いため、有給も自由には取れないし(よく考えたらもう5年くらい有給使ったことが無い)、出向先の労働条件に則って働く必要があることも多々あります。こんな立場の場合もあるため、一意に適用出来るかどうかはともかくですが、自分の保身のためにも、知っておくにこしたことは無いでしょう。

僕は基本的に「悪法も法」というスタンスを取ります。私たちの社会はルールこそが全てであり、ルールこそが基礎です。サッカーにだって、手を使ってはいけない、相手の頭より高い位置でボールを蹴ってはいけない、紳士的に振舞わないといけない(非紳士的行為は反則です)など、様々なルールがありますが、そのルールがあるからこそ、ゲームが成り立っています。私たちの社会も一緒で、どのような法律であろうと、法律があるからこそ、社会が成り立っています。もちろん法律を変更する権利は用意されていますが、基本的には、どのような「悪法」であろうと、それがルールである以上、従う必要があります。従わないのであれば、社会からドロップアウトしてしまえばいいだけです。

小さな会社で、規定どおり残業なんて払ってられない、有給だ何だと休まれては困る、その気持ちはよく分かります。実際僕も、自分の仕事を考えると、わざわざ有給を使うことは難しいです。でも、それが社会のルールとして存在する以上、そしてその社会の中で会社としてやっていく以上、基本的に労働法は尊守しないといけません。そして、労働者側も、当然の権利である以上、有効に活用していかないといけないと思います。

まずは会社に持っていって、社長に本書を紹介しようと思います。

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