2017/11/23

偉い人が現場に口を出す弊害とマネジメントの原則について

これはITに限らないことなんだけど、社長でも部長でも課長でも、偉い人が現場のチームに口出すのは以下のような理由がある。
  • 自分のほうがうまく出来ると思っている。
  • 自分がやらないとうまくいかないと思っている。
  • 現場を信頼していない(できない)。
  • 現場の失敗が怖い(現場の失敗により自分が責任を負うのが怖い)
  • 暇(偉い人が暇なはずないんだけど、本来自分がやるべきことをしていないがゆえに暇)
そして、偉い人が現場のチームに口を出すことの弊害は以下の3つ。
  • モチベーションの低下 ... 現場で考えたことが否定されたり、現場の方針が変更されたりするので、メンバーの「自分たちでやっていくんだ」というモチベーションが低下する。
  • 成長機会の損失 ... 偉い人は経験があるから偉い人になっているので、言っていることが間違いで無いことも多いんだけど、偉い人がいちいち口出すことで現場に失敗する経験をさせることが出来ず、結果的に現場のメンバーが成長する機会を失ってしまう。
  • 逃げ場 ... 偉い人があれやこれや口出すことで、仕事がうまくいかなかったとしても「偉い人のせいだ」「偉い人の言う通りにやったから失敗した」という気持ちの逃げ場が出来てしまう。
では、偉い人は本来どうするべきなのか?僕は以下の2つがマネジメントの原則だと考える。
  • 3W1HのSelf management ... When、Where、Who、How。いつまでにやるのか(やれるのか)、どこでやるのか、だれがやるのか、どうやるのかは、現場に任せ口出しをしない。WhenはHowに依存するので個別に指示をしても意味がない。
  • 2WのTo be responsible ...What、Why。何をやれ、何故ならばこうだからだ。ミッションとミッションをやるべき理由を明確にする。偉い人が言わなきゃいけないのはこの2つしか無い。そしてこの2つに対して徹底的に責任を持たせる。
これはつまり分業で、現場は現場のミッションをこなすべきだし、偉い人は自分の責任範囲におけるビジネスの最大化についてしっかりと考え行動するべきなのだ。偉い人が現場に口出しばかりしているのは、つまり本来偉い人がやるべきビジネスの最大化がおろそかになっていることに他ならない。

会社はチームで、役職なんて役割でしか無い。ここまで「偉い人」って書き方をしてきたけど、会社の中に偉い偉くないなんて無い。みんなが自分に割り当てられた仕事を責任を持って実行することが会社全体の利益に繋がる。その為には偉い人が現場に口出すなんて無駄。偉い人は偉い人がやるべきことをやるべきなのだ。