2011/09/14

読了:小川一水[天涯の砦]

天涯の砦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)天涯の砦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
小川 一水

早川書房
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地球と月を中継する軌道ステーション“望天”で起こった破滅的な大事故。虚空へと吹き飛ばされた残骸と月往還船“わかたけ”からなる構造体は、真空に晒された無数の死体とともに漂流を開始する。だが、隔離されたわずかな気密区画には数人の生存者がいた。空気ダクトによる声だけの接触を通して生存への道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する…。真空という敵との絶望的な闘いの果てに、“天涯の砦”を待ち受けているものとは?期待の俊英が満を持して放つ極限の人間ドラマ。
宇宙におけるハザードものとしては非常に良く出来ていて、緊迫感と感情の機微とそして夢が大きく描かれていて、とても面白かったです。生存者が多岐に渡っているので人間模様の絡み合いが良い。ちゃんと敵となるキャラもいて、オチでその辺の事情も描かれるという構成も良いと思います。小難しいSF用語は読み飛ばしたとしても楽しめます。