2010/12/21

読了:重松 清:[永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢]

@kinkedou_nowさんに借りてた本書をやっと読了。Xbox360で発売されたゲーム「ロストオデッセイ」をテーマにした短編集です。1000年を生きる不死の戦士カイムが見る、その長い人生の記憶の夢を題材にした短編が31話収録されています。

著者が前書きで
ぼくのお話は、常に「時間の短さ」を根底に置いている。(中略)カイムの物語は、いわば、いままで使ったことのない筋肉を使わなければ---あるいはいままでとは逆の筋肉の動かし方をしなければ、書けない。苦しかった。
と書いていますが、逆に不死という長過ぎる人生を映し鏡として、人生の儚さ、恨み憎しみの愚かさ、愛情の美しさを巧く描いているなと思いました。ショートショートレベルの長さの短編という縛りと、主軸に「不死」を置かざるをえないことから、題材が多少単調だったりありがちであったりする点は否めませんが、それでも全体を通しては成功しているのでは無いでしょうか。僕は楽しんで読めました。

さて、こうやって小説を読んじゃうとゲームもやりたくなるけど、Xbox360は持ってないので断念。サンタさーん!サンタさーん!?