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3月, 2017の投稿を表示しています

「わからないのがわからない」という断絶

「わからないのがわからない」という言葉が使われるのは2つのパターンがある。 1つは新入社員などのその環境に不慣れな人が使うパターンで「わからないんだけど、何がわからないのかがわかりません」というもの。これは経験不足から発生するものであり、業務知識のような「その場の常識」が身に付いていないが故にわからないのであって、多くの場合は場の理解と経験/体験によってカバーされ、3ヶ月もするとわかるようになる。ある意味では自分の立場をよく理解しているポジティブな発言と捉えることが出来るだろう。これは断絶ではない。 もう1つが、先輩や上司が「俺はわかる、普通はわかるはず、なんでお前がわからないのかが俺にはわからない」というもの。これはコミュニケーションの断絶であり、もっと言えば拒絶だ。こういう発言をする人の多くは自己評価が低く自分は普通だと思っているが、実際には非常に優秀であり、誰もがこの人と同じ行動が取れる訳では無いのだけれど、自己評価が低い故に自分と同じことが出来ない人が理解できない。 デール・カーネギーが「人は誰でも、 他人よりも何らかの点で優れていると考えていることを忘れてはならない」と言っていたけれど、僕に言わせれば「人は誰でも、 他人よりも何らかの点で優れている」のだし、自分は他人よりも何らかの点で劣っているのだ。どんな関係性であっても 他人に対するリスペクト は失ってはならない。ある事柄について相手がわからないのは、その事柄が間違っているからかもしれないのだ。だからこそ丁寧な説明とや議論といったコミュニケーションが必要だ。 この前のブログエントリ でも書いたけど「コミュニケーションとは相互の知見や経験を共有するプロセス」であり、相互に努力をする必要がある。片一方からの押し付けはコミュニケーションでは無い。この春から先輩や上司になる皆さんには是非考えて頂きたい。 新版 ハンディーカーネギー・ベスト(3冊セット): 「人を動かす」「道は開ける」「カーネギー名言集」 posted with AZlink at 2017.3.28 D・カーネギー,ドロシー・カーネギー,山口 博,香山 晶,神島 康 創元社 売り上げランキング: 118261 Amazon.co.jp で詳細を見る

コミュニケーションコストは無駄なんかじゃない

コミュニケーションとは相互の知見や経験を共有するプロセスであり、当然共有のためのコストがかかる。具体的には時間、考えを言葉にするという行為、相互の認識不一致などのロスとその修正などだ。そしてそのコストは相互の距離に比例する。極端に言えばお互いの脳をダイレクトリンクするのが一番なんだろうけど、現実的には対面で同じ言語で会話するのが低コストだ。言葉だけでなくちょっとした仕草や全身のリアクションなどといった、いわゆる「空気」がダイレクトに把握出来るからだ。オンラインのビデオチャットでは、言葉は伝わるものの、そういった「空気」を伝えるのは難しい。またこれが文字チャットになると、言葉に含まれる感情が失われる。さらに非同期のコミュニケーションとなれば、話題に対する鮮度がずれて、更に噛み合わなくなる。 こういった問題は職場だけでなく、今やSNSを使いこなすようになった学生でも、家族でも、地域コミュニティでも同様だろう。コミュニケーションとはそれ自体がコストであり、状況やツールによってコストが増減する、という認識は全ての人が持つべきだと思う。そしてそのコストを出し渋れば出し渋るほど、分かり合えなくなる。コミュニケーションコストは無駄なんかじゃない。誰もがコミュニケーションにかかるコストを積極的に支払うべきなんだと僕は思う。ディスコミュニケーションによって発生するコストは無意味で無意義だ。そんな無駄を省くことでもっと皆が楽しく暮らせるだろうし、そのためにコミュニケーションコストはもっと支払って良い。 ところで、例えば弊社なんかもそうなんだけど、最近ではフレックスやリモートワークなど、自由な働き方を認める会社が多くなった。そうすると働いている時間も場所も違うので、当然コミュニケーションコストは大きくなる。だからといって「自由な働き方を辞めるべき」という結論は本末転倒なので、自由な働き方を維持しながらどうやってコミュニケーションコストを小さくするか、具体的にはオンラインや非同期でも情報ロスが少ないコミュニケーションの形を模索していかなくてはならない、という課題を持っている。 特に結論は無いんだけど、最近こんなことをもやもやと考えています。 ディスコミュニケーション(1) (アフタヌーンコミックス) posted with AZlink at 2017.

[読了]: How Google Works

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント posted with AZlink at 2017.3.23 エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方 奈美 日本経済新聞出版社 売り上げランキング: 2122 Amazon.co.jp で詳細を見る すっかり積ん読になってたのをやっと読んだ。Googleについては考えや働き方や就業環境について理想的と言われる事が多いけど、実際にはいろいろな過ちを犯しながら改善されていってるのがわかる良い本だった。また有名な20%ルールも、本書に書かれている通り20%の時間と勘違いされている事が多くて、それを縦に時間をきっちり作る人が多いけれど、実際には20%の仕事だという真実がわかったのも良かった。特にGoogleのような会社でもコミュニケーションは強く重視されるべきで様々な施策を実施しているというのは僕にとって大きな学びだった。

JAWS DAYS 2017でスタッフしてきた #jawsdays #jawsug

今日 TOC五反田メッセ で開催された JAWS DAYS 2017 に、 自社がサポーターになった こともあり、スタッフしてきた。こんな感じで。 まもなく〜お弁当の配布12時になります!! 以下のトラック会場辺りで配りますので~!! ぜひお受け取りくださ~い( ´ ω ` ) Aトラック Eトラック Cトラック ...の後ろ辺りデース!!! #jawsdays #jawsug pic.twitter.com/ljczCBagVq — jawsdays (@jawsdays) March 11, 2017 今回は「なんでもやります!」と表明して参加し、全てをスタッフ業につぎ込むつもりだったので、以下のようなことをしていた。 スタッフ受付 スピーカー受付 メディア受付 お弁当配布 お弁当のゴミ片付け お弁当のゴミ運搬 ハンズオン参加者へのクーポン配布 弊社社長の娘さんの遊び相手 本来僕に割り当てられたのはお弁当配布だけだったんだけど、忙しそうなところに首突っ込みまくった結果いろいろな仕事をやらせてもらった。なので全くセッションは聞いていない。 最近は自社のイベントだと司会とか発表とかばっかりで、なかなか細かい仕事をする余裕がなかったんだけど、今回は本当にスタッフ業に専念させてもらった。本当に楽しかった。スピーカーの人たちにも、スタッフの人たちのも、もちろん参加者の皆さんにも、みんながイベントを楽しんでもらえるように考えながら行動していて、自分のホスピタリティ度が試される良い機会だったと思う。このイベントに関わった人たち、特に僕と少しでも接点があった人たちが、楽しんでもらえたのなら良いなと思う。もちろんダメ出しも受け付けますので、僕のダメなところがあればぜひ教えて下さい。 また機会があればぜひこんな感じでスタッフやりたいので、皆さん宜しくお願い致します。 リッツ・カールトンの究極のホスピタリティ posted with AZlink at 2017.3.11 四方 啓暉 河出書房新社 売り上げランキング: 201367 Amazon.co.jp で詳細を見る

38歳になりました

30代後半になると自分の年齢がさっぱり分かりません。今日で38歳になったようです。 37歳も激動の1年間でした。 自社の大阪オフィスが立ち上がったこともあり、やたらと出張が増えた。札幌と東京と大阪を行ったり来たりする日々。時々名古屋や福岡にも行った。2年前に部長になってからずっと月半分は出張なんだけど、今では月の2/3は出張。今年は出張を減らすことを目標にしているけれど、なかなかそうはいかない状況にある。 今年も AWS re:Invent に行くことが出来た。 人生初の インドネシア・バリ島 に行った。仕事で。仕事だから! DMM英会話 と iKnow は相変わらず続けている。んだけど、2016年はあまり活用が出来ず、2017年になって改めて再開した。 仕事用のカバンを新調 した。Freitagは仕事用のバックパック、出張用のトートバック、名刺入れと、いろいろ集めている。次は財布を買い替えたい。 ビジネス書をたくさん 読んだ 。以前はSFやミストリーを愛読していたんだけど、部長になってから分からないことや困ることがたくさんあって、意識的にビジネス書ばかり読んでいる。リーダー論やマネジメント論の本は一通り読んだので、最近はマーケティングや社会心理学についての本を読んでいる。 自分が部長をやっている部署は組織化が進み、セルフマネジメントとマイクロマネジメントがうまく噛み合ってきた。もうちょっと経つと部長がいらない環境が出来上がる。僕のゴールはここだと思う。 長女が中学校を卒業 し、高校生になった。いろいろと悩みもあるんだろうけど、やっと高校生活も落ち着いて、楽しくやっているようだ。 次男がサッカー少年団からクラブチームに移籍した。それに伴って僕もサッカー少年団の指導者を辞めるつもりだったんだけど、これまで指導してきた子供たちの事が気になるので、しばらくは継続することにした。 家を買って引越した。 38歳として過ごす一年が、素敵なものになりますように。 誕生日プレゼントは こちらで絶賛受付中 です。 過去のお誕生日 2008年: smokeymonkey++ そして誕生日プレゼントを頂きました 2009年: 30歳になりました 2010年: 僕の31回目の誕生日について(もしくは、妻から誕生日を祝うメールが来ない状況につい

fitbit charge 2を買った

昨年末から激太りしてダイエット中で、しっかりと心拍数を計測して運動頑張ろう!と一念発起し、fitbit charge 2を買った。 【日本正規代理店品】Fitbit 心拍計+フィットネスリストバンド Charge2 Large Black FB407SBKL-JPN posted with AZlink at 2017.3.7 Fitbit 売り上げランキング: 546 Amazon.co.jp で詳細を見る そして1週間使ってみた感想。 僕は手首が細いんだけど、Largeバンドで穴3つ目くらいなのでちょうど良い。 腕時計の代わりにもなるけれど、腕時計は腕時計として使いたいタイプなので、右手にFitbitをつけて、左手に腕時計をつけてる。 Bluetoothの連携はスムーズ。勝手にiPhoneと同期してくれる。 最初はウザかったけどだいぶ慣れてきた。睡眠トラッキングをしている時に、寝ている最中にウザくて起きたりしていたけれど、1週間立ってやっと落ち着いてきた。たまに鬱陶しくて外しちゃうけど... ランニング時に心拍数が計測できるのは大変ありがたい。ちゃんと心拍数が上がっているのがわかる。 普段生活している時の心拍数がすごく低い(60台)ということが分かった。 MyFitnessPalを使って、RunstaticとFitbitのデータを同期している。これでFitbitの「運動」にRunstaticのデータがプラスされている。 ついでに体重の記録もiPhoneのヘルスアプリからFitbitに移行した。 iPhoneと同期されているので、Googleカレンダーに登録した予定がFitbit Charge 2を通して通知される。あとメッセージも通知される。意外と便利。 ガイド付き呼吸セッションってのがあって、結構楽しい。これやると心拍数が明白に下がる。 ということで、いまのところ楽しく使えてる。もっと運動の時間を増やして、結果をたくさんfitbitに登録していきたいと思う。

ambieが実現した開いた世界と、Bose QC35の閉じた世界との違い

現在使っているヘッドホン(イヤホン)は以下。 Bose QuietComfort 35 ... 通勤、自宅、リモートワーク、飛行機などの移動時間に。特に飛行機ではノイズキャンセラが絶大な力を発揮。一番使ってる。 Anker SoundBuds Sport NB10  ... ランニング時に。少しBluetoothの接続が甘いけど、防水だしラフに使えるのは助かる。 で、今回同僚にパワープッシュされた ambie を買ってみた。 ambieは耳を塞がないタイプのイヤホンで、耳たぶに挟んで使う。以下感想 付け心地 ... 耳の穴に突っ込むのではなく耳たぶに挟むので、違和感無し。痒くなったりもしない。ヘッドホンのように耳を塞がないので夏場でも蒸れない。重さもないし簡単に取れないので、結構良いと思う。僕のように耳たぶが分厚い人でも問題ない。 音質 ... 音質には期待しないし、そういう製品じゃない。耳の穴に直接入れていないので、頭の後ろというか頭の上で音が鳴っている感じで、シャリシャリしてる。低音は全く出ない。 音量 ... やっぱり小さめ。しっかり聞き取ろうとすると音量を大きくしがちだけど、BGMとして使う分には小さくても大丈夫。音声を聞き取るには辛い、というかそういうケースだとクローズイヤータイプを使うべきだと思う。iKnowで英語の勉強をするには向かないと思う。 遮音性 ... 当然ゼロ。なので周りの音がしっかり聞こえる。これが売りのポイントですね。 用途としては運動時や移動時が一番フィットすると思う。周りの音が聞こえるので近づいてきた車にもすぐ気づける。ランニングや自転車のように、移動しながら安全性を確保する必要がある時にマッチする。防犯としても、よく女性がイヤホンをつけていて暴漢に気付かない事件があるけど、そういうケースも防げる。 逆にノイズを防ぎたい、しっかり音を聞きたい時には合わないので、音楽を楽しみたい時、オンラインミーティング、語学学習、機上などはノイズキャンセラー付きのBose QC35のほうがマッチする。用途によって使い分けすると良いんじゃないか。 普段Bose QC35を使っていて、ambieに変えてみたところ、この世界はこんなにも騒音にまみれているんだとびっくりした。ただ歩いているだけでも車や工事

読了: 影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか posted with AZlink at 2017.3.3 ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会 誠信書房 売り上げランキング: 271 Amazon.co.jp で詳細を見る いやー読み応えあった。出張続きだったこともあって、読み始めてから2週間かかってしまった... 社会心理学・行動心理学の観点から、購買意欲を掻き立てたり意志表示させたりといった相手の行動選択を誘導する方法を詳しく解説している本。よくある商法について人の気持ちの動きからその効果を説明してくれているので、とても面白かったし、確かに僕も影響を受けたことがあるなぁ...と振り返ることが出来た。様々な情報や相手の行動言動について「なぜ?」と常に疑問を持つのは大事なので、今後改めて意識していきたいと思う。