スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

4月, 2016の投稿を表示しています

BABYMETALの"METAL RESISTANCE"は「羽化」だ

BABYMETALの1stスタジオフルアルバム「BABYMETAL」がリリースされた時、僕は勢いに任せて以下の文章を書いた。 BABYMETALという”ミクスチャー・アイドル”の3つの魅力 今回リリースされた2ndスタジオフルアルバム「METAL RESISTANCE」を予約購入し、ここ数日ずっと聴いていたので、僕の感想を書こうと思う。 アルバム「BABYMETAL」は、まだまだ「アイドルをメタルで色付けしてみたい」という意向が強く、「ギミチョコ!!」や「いいね!」「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」「ド・キ・ド・キ☆モーニング」など、楽曲こそインダストリアルメタルやスラッシュメタルを取り入れたものの、伸びやかなSU-METALのボーカルにYUIとMOAのガールズボイスを組み合わせた、キュートな仕上がりだった。あくまでコンセプトはアイドルとメタルの融合であり、メタルの前にアイドルがあった。この時期はBABYMETALが幼生であった時期と言える。が、iTunes Storeで7ヵ国のロックアルバムチャートでベスト10入りしたという実績も含め、ポテンシャルの高さが大きく感じられる作品だった。 恐らく関係者の中で「もしかして」という予感があったのだろう。2014年のワールドツアー後にリリースされたシングル「Road of Resistance」がBABYMETALにとっての 蛹化の時期であり、転機であったと思う。このシングルで示されたのは、BABYMETALが本物のメタルクイーンになる可能性だ。強い意志を打ち出した歌詞、疾走感ある楽曲、既存のファンだけでなく新たなファンをも惹きつけるようなメタル感と、非常に魅力のある曲だった。実際にこの曲は、アメリカの音楽雑誌「Loudwire」の読者投票企画「20 Best Metal Songs of 2015」で14位になるなど、高い評価を得た。 そして2015年のワールドツアーと全国ツアーを経てリリースされたアルバム「METAL RESISTANCE」は、BABYMETALにとっての「羽化」だ。「アイドルとメタルの融合」ではなく「メタルとアイドルの融合」であり、将来的にアイドルという冠が取れる可能性さえ感じる。正直なところ以前はメンバーが20歳になる前に解散するんじゃないかという気がしていたが、このアルバムによ