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2月, 2012の投稿を表示しています

読了:片理 誠[エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と]

いやぁ、久しぶりにガツン!と面白い作品に出会えた。 エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) 片理誠 早川書房 売り上げランキング : 580471 Amazonで詳しく見る by AZlink 少年が目覚めた時、眼前には蛾の妖精の姿をした少女がいた。ここはダウンロードされた人格たちが暮らす“見えざる小人の国”。彼女はこの電脳空間を管理するメインOSの擬似人格で、少年は今、彼女によって生み出されたばかり。システムダウン寸前のこの世界を救うために、二人は隠された10個のアクセスキーを集める旅に出る。だが行く手には、40万もの住人の個人空間(不可侵特区)が立ちはだかる。箱庭のごとき各特区には侵入者を阻む謎が仕掛けられているのだ。視覚と重力の混沌とした迷路世界、無限に続くジェットコースター地獄、ロケットで月を目指すミッション…長い長い旅の果てに明らかになる、この世界の意外な真実とは?千差万別の箱庭に仕組まれた謎解きの旅路を描く、驚愕のパズル・クエストSF。 毒性の植物が大量発生したことで地球上の生命が絶滅の危機に瀕した時代、人類は避難場所として量子コンピュータ上に仮想空間を作り、脳をスキャンして作り上げた人格のコピーをそこに退避させる。ところがその仮想空間に破滅の危機が訪れ、メインOSによって生み出された少年はその世界を救う為、各個人が自由に設定できるプライベート空間を巡る旅に出て、様々な冒険を乗り越えていく... って話なんだけど、そこには仮想空間が出来た経緯や仮想生命=永遠の命を巡る苦悩、そもそも脳のスキャンによって生み出された人格は生命と定義して良いのか、等、様々な物語が組み合わさって、全く飽きる事無く最後まで読み進めることが出来た。プロローグとエピソードまでのロジックも見事。キャラクターの設定もすごく良かった。読了後に本書を振り返ると感慨深ささえ感じてしまう。 ライトノベルとSFの垣根がほぼなくなってきた昨今の風潮通り、片理誠氏の著書もどっちかに分類するのはなかなか難しそうだけど、本書はSFというラベルが適切だと思う。 非常に面白かったです。

声高にキライを叫ぶ人たち

僕は何に対しても雑食であり何でも楽しいと思うタイプなので、嫌いな音楽というものがほぼ無い。Talib KweliとBUCK-TICKとASIAN KUNG-FU GENERATIONとモーモールルギャバンとRAM RIDERが並列に好きだし、RISING SUN ROCK FESTIVALのようなイベントでもアマチュアバンドのライブでもどんなのを聞いても大体楽しめるし、僕に合わないバンドがあったとしてもそれはそれで誰かが楽しんでるんだからまぁいいんじゃないの、くらいのゆるいスタンス。 でも時々、自分に合わない音楽を激しく憎む人がいる。それこそクソミソにこき下ろして、あんなのダサい、好きな人がいるなんて信じられない、あぁいうのが音楽をダメにするんだ、なんてね。 そういうのって、楽しいんだろうか。音楽だけじゃなくて、映画でも、本でも、絵でも、人でもそう。自分が好きじゃないものを、アレはダメだと声高に叫ぶこと。何かを憎んだり嫌ったりするのってエネルギーがいることだし、もちろんその対象を好きな人にとっては不快だから、それが原因で誰かに憎まれたり嫌われたりする。なぜそんなに「僕は、私は、アレが嫌いなんだ」と強く叫びたいんだろうか。 こういう人ってのは大体嫌いなものが多くて、いつも怒っていて、傍から見ていて余裕が無さそうに見えるし、いつも楽しくなさそうにしてる。 良いじゃない、自分の好きなもののことだけ考えていれば。自分の嫌いなものだって誰かが好きなものかも知れないし、もっと言えばソレを好きな人がいたところで貴方には何の影響も無い。嫌いなものをわざわざ目にしてソレを嫌うことは、只々貴方が疲れるだけだ。それよりも貴方は貴方が好きなモノだけを見て、考えて、楽しんでいるほうが、ずっと楽じゃないだろうか。 もちろんこれは議論するな・否定するなって話じゃなくて、他人の娯楽にいちいちケチつけるよりは自分の娯楽を満喫したほうが面白おかしいと思うよ、って話です。 なんでもそうだけど、いちいち目くじら立てて怒ったり嫌ったりするより、「ま、いーんじゃない、コレはコレで」って許容したほうが、生きるのが楽だよ。 Gutter Rainbow posted with AZlink at 2012.2.27 Talib Kweli Javotti

[麺屋 龍馬]の油そばはかなり良い

油そばというのは元々東京の多摩地方が発祥ということもあって、関東には店舗が多くあるんだけれど、札幌にはなかなか無いのが現状。札幌で食べられる油そばとしては老舗の 米風亭 (本来はビアバーなんだけど)、 山嵐黒虎 、 吉山商店 あたりがあるんだけど、米風亭は麺が細すぎて、山嵐黒虎はニラが強すぎる。吉山商店は食べたことない... で、 麺屋 龍馬 なんだけど、ここの油そばは、東京で食べられる油そばとほとんど変わらない味だと思う。具はチャーシュー、ネギ、海苔、メンマのシンプル。少々白ネギが辛すぎるきらいはあるけれど、麺は太麺(うどんぽい)だし、最初から混ぜてある分偏りが無いし、東京油組が好きな僕にはかなりマッチする。 ちょっと札幌駅の外れにあることもあって行き辛いんだけど、札幌で油そばを食べるにはオススメです。札幌はスープ系が流行りやすいこともあって油そばはなかなかブームにならないんだけど、もっと店舗が増えるといいな! ミツカン 油そばのたれ 豚骨かつお 1100g ミツカン 売り上げランキング : 1508 Amazonで詳しく見る by AZlink

銀星食堂でランチ

今日は札幌駅近辺でお仕事だったので、久しぶりに 銀星食堂 でランチしてきた。 銀星食堂は「これぞ町の定食屋!」って雰囲気の小さなお店で、店主さんとおかみさんが二人で切り盛りしてる。黙々と料理する職人肌の店主さんと愛想がよく気が利くおかみさんが良いコンビなんです。 常設メニュー以外にA定食(肉系\630)とB定食(魚系\580)があって、今日のA定食はチキンカツ。ごはんは丼と茶碗から選ぶんだけど、今日は晩御飯が遅くなりそうだったので丼にしてみた。 こちらがそのチキンカツ。肉もドーンとデカく、その裏にキャベツの千切りとサラダスパゲッティが隠れてる。卓上にソースと芥子があって、おかみさんに「マヨネーズ使いますか?」って言われたんだけど僕はソースだけで食べた。丼ご飯はなかなかのボリューム。 完食したらさすがにお腹いっぱいになりました。でも美味しかった!満足! 大衆食堂パラダイス! (ちくま文庫) 遠藤 哲夫 筑摩書房 売り上げランキング : 155727 Amazonで詳しく見る by AZlink

ぼくがかんがえたさいきょうのりーだー

僕は会社でマネージャーという役職にいて、複数のチームを統括する立場にいます。各チームにはそれぞれリーダーがいて、チームの状況はリーダーが取りまとめて僕に報告してくれて、僕がそこに判断を下したり助言したりする...んだけれども。 リーダーからの報告を聞いていて圧倒的に疲れるのが「あいつはダメだ」「こいつのココが良く無い」だけの報告。 もちろんリーダーという立場は非常に大変なもので、メンバーとよくコミュニケーションを取っていかないといけないし、業務上でもチームを引っ張っていかなくてはならない。ある程度の人数がいるとどうしても色んなタイプが入ってくるので、ダメな部分がある人もいるし、リーダーとソリの合わない人だっているだろう。愚痴言いたくなるのはわかる、愚痴くらいナンボでも聞きますよ。 でも「だからこうした」「だからこうしたい」の改善/改善案が無い報告を聞くためにリーダーやってもらってるわけじゃないんですよ。チーム=仲間なのにリーダーが率先して粗探しばかりしてどうするの。そこをフォローしてチーム全体を向上させて下さいよ。部下の悪いところしか報告できないってのは即ちリーダーが無能ってことですよ。 最低限、以下の4つをリーダーに求めたい。 (1)状況を把握する 各メンバーの状況を把握し、困ってることが無いか、仕事を持て余してないか、もしくは手が空いてないか、等を洗い出す。特に困ってる人は自分から言ってこないので、小まめに声掛けしてあげると良い。お母さんの気持ちで接してあげてほしい。 (2)割り振りを判断する チームの中での仕事の割り振りをメンバーが相互に行うと、無理に頑張る人がいたり楽しようとする人がいたりして、必ず偏る。そして一度抱えた仕事は負荷が高くなっても外に出してこない。なのでリーダーが各メンバーの状況を把握したうえで、効率よく割り振ってあげると良い。適材適所なだけで無く、メンバーの経験値を高め次のステップになるためのチャレンジとしての割り振り方も必要。 (3)問題点を発見し、改善する 前述の通り、問題点を発見したら怒ったり上司に愚痴を言うだけじゃなくて、どうやって改善したらいいかを考えてほしい。「君のココがこうダメだと思うんだけど、どうやったら直ると思う?」と、改善方法を本人と一緒に考えても良い。考えても試してもうまくいかなかった

次男の書いた絵が絵画コンテストで入賞した

我が家の次男(5歳)が通う幼稚園の先生から電話がかかってきたときのこと。 先生「次男くんの書いた絵が絵画コンテストで入賞しまして」 妻「本当に!ありがとうございます!」 先生「タイトルが『カバと遊んでたら雨が降ってきた』っていうんですけど」 妻「カ、カバ?カバなんて動物園で見たくらいなのに何でカバ...」 先生「で、まぁ絵にもカバはいないんですけど」 妻「いないの!?」 先生「そして本人に聞いたら『カバなんて書いてない』と言っていまして」 妻「書いてないの!?」 先生「まぁ、入賞しましたから...」 妻「そうですよね、入賞だから...」 そのあとはお互いに苦笑するのみだったそうです。 子供ってすごいなぁと思いました、いろんな意味で。 ボブ・ロス THE JOY OF PAINTING1 山の湖 [DVD] ボブ・ロス ハピネット・ピクチャーズ 売り上げランキング : 54135 Amazonで詳しく見る by AZlink

読了:瀬名 秀明:[BRAIN VALLEY]

人類最後の秘境=脳。その研究のために、各分野の気鋭の学者が巨大施設「ブレインテック」に集められた。脳科学者・孝岡護弘もその一人だ。だが彼は赴任早々より、奇怪な現象に次々遭遇する。白き光芒を放つ女、幽体離脱体験、そしてエイリアンによる誘拐。孝岡の身に起きた出来事の意味は?そして、このプロジェクトの真の目的とは何なのか―。超弩級エンターテインメント。 上巻がひたすら脳だのシナプスだのの説明に従事していて読むのに2週間かかった。正直そこまで詳しく書かなくてもストーリーに関係ないんじゃないのってくらい説明が長い。下巻からストーリーが加速して読みやすくなるんだけどね。瀬名さんは丁寧に説明するのが好きなんだろうなぁ。 あと性的な表現が多いのも僕にはちょっと辛い。読後としてはまぁ面白かったんだけど、パラサイト・イブを読んだときにも思ったんだけど、僕とフィーリングが合わないようだ。 BRAIN VALLEY〈上〉 (新潮文庫) 瀬名 秀明 新潮社 売り上げランキング : 355102 Amazonで詳しく見る by AZlink BRAIN VALLEY〈下〉 (新潮文庫) 瀬名 秀明 新潮社 売り上げランキング : 411319 Amazonで詳しく見る by AZlink