2010/09/21

読了:有川浩:[図書館戦争]シリーズ

「第39回星雲賞日本長編作品部門受賞」と聞いて、期待して読んでみたところ、期待していたものとは毛色が違うながらも、期待以上に面白かった、というのが感想。
大きなあらすじは以下の通り。
物語の舞台は「公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まるため」の検閲が、法律によって認められ、検閲に際しては武力行使さえ許される近未来の日本。検閲から本を守るための組織「図書隊」の奮闘と隊員である主人公の恋愛の行方を描く。
時は西暦2019年、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」(実質上の検閲の合法化)が施行された世界。強権的かつ超法規的にメディア良化法を運用する「メディア良化委員会」とその実行組織「良化特務機関」の言論弾圧に唯一対抗できる存在が図書館だった。かくして図書館は表現の自由を守るために武装し、良化特務機関との永きに渡る抗争に突入することになる。
なのでパラレルワードSFなんだけど、ハイテクなガジェットが出るわけでも無く、設定をベースにした人間模様及び恋愛模様を描いたエンターテイメント小説、ってところでしょうか。しかし「検閲」という、読書好きにはどうしても意識せざるを得ないテーマが下地になっている為、ストーリーにクイっと引き込まれやすいです。
またキャラクターが丁寧に描かれている分没入しやすかったですね。これから読む人にネタバレするつもりは無いのですが、最後がきっちりハッピーエンドで良かったです。
前述したとおり、良い意味で期待が裏切られた作品でした。これから「別冊」を読もうと思います。