2010/06/16

読了:野尻抱介:[太陽の簒奪者]

「ファーストコンタクト」をとことん突き詰めてみた、という小説。時間軸が非常に長くとられていたり、主人公の白石亜紀が丁寧に描かれていたり、異星間文化交流に根拠レスな友好幻想を持たせなかったりと、かなりリアルに感じられる展開でした。

そして個人的にすごく面白いなぁと思ったのは、セックス描写が無いこと。セックスの登場しない小説の全てが優れているわけじゃないけれど、それ自体が効果的に現れる場合もある。村上春樹が描いた鼠の台詞じゃないけどね。この小説ではその効果が如実に現れていて、下手にセックス描写なんか含まれちゃうと完全に興ざめするなぁ、と感じました。

実は、野尻抱介、初めて読んだんですよね。でもすごく面白かったです。他のも借りてこよう。