2008/12/13

読了:森見 登美彦:[四畳半神話大系]

四畳半神話大系 (角川文庫)
森見 登美彦
角川書店
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「太陽の塔」のような、まぁ鬱々としていて理屈じみてて男くさい大学生が主人公なんですが、いやぁ爽快な小説でした。

4つの選択肢をそれぞれ選んだ場合の4話から構成されていて、しかし細部は違えど大きな流れは変わらない、つまり人は無限の可能性をもつのではなく、不可能性に縛られているのだ...なんて難しいことを考えなくても、その4話を繋ぐアイデア、主人公の陰鬱ながらエスプリの効いた皮肉とユーモアたっぷりな思考、ヒロインの愛らしさ、悪友の跳梁跋扈ぶり、それらすべての要素が相まって、単純な娯楽小説として読んでもすごく面白い本です。太陽の塔は面白かったけど、主人公がストーカーというかなり追い込まれた立場であったのに対し、本柵の主人公はダメ学生なれどまだそこまで堕ちていないので、読みやすいですしね。

Twitterで森見 登美彦の名前を挙げると多くの人が反応してくれました。ずいぶんファンの多い作家さんなんですね。ぜひほかの本も読んでみたいです。